Hashicorp製品 Consulの導入

CONSUL

Consulとは

ConsulとはHashicorp社が提供するサービスディスカバリー・オーケストレーションツールです。

https://www.consul.io/

consulについては多くの記事がインターネット上にありますので、そちらを参照ください。

今回は初めての方を対象にconsulのインストールからサービス定義の方法まで記載していきます。今回使用している環境はVMware Workstation 12 Player上に作成したCentOS7となります。

Consulをインストールする

まずはconsulをインストールする方法を記載します。
作業は以下の4つとなります。

  1. Hashicorp社で配布しているzipファイルをダウンロード
  2. zipファイルを展開
  3. 展開された実行ファイルをサーバー上に配置
  4. ファイルを実行する

このようにconsulは軽量でシンプルなのが特徴であり、インストールは簡単です。
これら4つの作業について、順番に説明していきます。

Consulのダウンロード

https://www.consul.io/にアクセスした後、以下の画像のようにDownloadをクリックし、Linux向けのファイルをダウンロードしてください。(図はamd64)

※2019年10月現在のダウンロードできるバージョンは1.6.1です。

もし、違うバージョンを選びたい場合は以下のURLから取得できます。

https://releases.hashicorp.com/

zipファイルを解凍して実行ファイルを取り出す

ファイルをダウンロードしたら、解凍します。
consulというバイナリファイルが実行ファイルとなります。

consulファイルをサーバーに配置

サーバー上に配置するには、ファイル転送ソフトが必要となります。
今回はFileZillaを使用しました。
使用方法は別の機会に解説したいと思います。

図では/opt/consulというディレクトリを作成し、そこに先ほどのconsulファイルをドラッグアンドドロップで転送しています。転送先はどこでも問題ありません。

これでconsulを実行する環境が整いました。
これからはCentOS側でのコマンド操作となります。

その前に、補足として今までの流れをコマンドで実施する方法も記載しておきます。

コマンドラインでインストールする

以下はコマンドラインでconsulをインストールする場合です。
wgetコマンドでダウンロードし、unzipでファイルを解凍します。

 

$ mkdir /opt/consul
$ cd /opt/consul
$ wget https://releases.hashicorp.com/consul/1.6.1/consul_1.6.1_linux_arm64.zip
-bash: wget: command not found

$ yum install wget
省略

$ wget https://releases.hashicorp.com/consul/1.6.1/consul_1.6.1_linux_arm64.zip

--2019-10-20 08:44:26-- https://releases.hashicorp.com/consul/1.6.1/consul_1.6.1_linux_arm64.zip
Resolving releases.hashicorp.com (releases.hashicorp.com)... 151.101.109.183, 2a04:4e42:1a::439
Connecting to releases.hashicorp.com (releases.hashicorp.com)|151.101.109.183|:443... connected.
HTTP request sent, awaiting response... 200 OK
Length: 37501203 (36M) [application/zip]
Saving to: ‘consul_1.6.1_linux_arm64.zip’

100%[=========================================================>] 37,501,203 17.2MB/s in 2.1s

2019-10-20 08:44:33 (17.2 MB/s) - ‘consul_1.6.1_linux_arm64.zip’ saved [37501203/37501203]

$ ls
consul_1.6.1_linux_arm64.zip

$ unzip consul_1.6.1_linux_arm64.zip
-bash: unzip: command not found

$ yum install unzip

省略

$ unzip consul_1.6.1_linux_arm64.zip
Archive:  consul_1.6.1_linux_arm64.zip
  inflating: consul

$ ls -l
total 138152
-rwxr-xr-x 1 root root 103963980 Sep 12 12:44 consul
-rw-r--r-- 1 root root  37501203 Sep 12 13:30 consul_1.6.1_linux_arm64.zip

 

これでコマンドでもダウンロードしてファイルを配置する事ができました。

このバイナリファイルを実行すれば、consulを起動する事ができます。ただし、今回ダウンロードしたディレクトリではパスが通っていないので、パスの通ったディレクトリに格納してあげる必要があります。以下のコマンドを実行してパスの通ったディレクトリにリンクファイルを作成してあげます。

リンクファイルとはWindowsで言えばショートカットファイルと思ってもらって大丈夫です。

 

 $ ln -s /opt/consul/consul /usr/bin/consul

 

/usr/binというディレクトリはLinuxの基本的なコマンドが格納されているところです。その為、最初からパスが通っているディレクトリなのでここにリンクファイルを置いてあげれば実行する事ができるようになります。

これで実行する為のファイル格納は完了です。
次回は、consulファイルを実行してconsulを起動していきたいと思います。

 

consulの起動を読む

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